ウサギの心エコー図検査
当院ではエキゾチックアニマルの心エコー図検査も実施しています。
その中で最も多く実施しているのはウサギです。
心エコー図検査により当院で確認された心疾患および異常所見 PART1
ウサギは心拍数が早いため心雑音を聴取するのが難しいため、心エコー図検査を実施して初めてわかることが多いです。
・僧帽弁閉鎖不全症 :心拍出量の低下や肺水腫発症の要因となります。
・三尖弁閉鎖不全症 :皮下浮腫や胸水・腹水貯留の要因となります。また肺高血圧症にも関係します。
・大動脈弁逆流症 :心拍出量の低下や肺水腫発症の要因となります。
・肺動脈弁逆流 :肺高血圧症に関係していることがあります。
・心膜液(心嚢水)貯留 :心拍出量の低下や胸水・腹水貯留の要因となることがあります。
・動的右室流出路障害 :右心室の収縮に伴い右心室の出口周辺が狭くなっていく状態です。
当院では、心エコー図検査を、熟練したなるべくストレスをかけない保定のもと鎮静薬を使わず覚醒下で実施しています。
中~高齢ウサギの健康診断や、手術前の麻酔リスクを術前に把握するため、などで実施することが多いです。