猫ヘルペスウイルスと目の病気の関係
― なぜ「治ったはずなのに」また出るの? ―
猫の目の病気、特に角膜分離症や慢性的な結膜炎には、
猫ヘルペスウイルス(FHV-1)が関係していることがよくあります。
猫ヘルペスウイルスって?
• 猫にとても多いウイルスで、子猫の頃に感染することがほとんど
• くしゃみ・鼻水・目やに・結膜炎などの原因になります
• 一度感染すると、体の中から完全に消えることはありません
⇨ 治ったあとも、「体の中で“眠った状態(潜伏感染)」になります
なぜ再発するの?
ヘルペスウイルスは、次のようなときに再び活性化します。
• 環境の変化(引っ越し、家族構成の変化)
• ストレス
• 体調不良・疲れ
• 免疫力の低下
⇨ ウイルスが活性化すると、
角膜の表面が弱くなり、剥がれやすくなるため、角膜分離症が再発しやすくなります。
ヘルペスウイルスと角膜分離症とのつながり
ヘルペスウイルスは、角膜の上皮細胞(いちばん表面)を傷つけます。
その結果、
・ 白く濁って見え、膜やかさぶたのように見える
・ 治ってもまた剥がれる
といった症状が出やすくなり、「角膜が弱くなりやすい状態」となります。
治療でウイルスは治るの?
残念ながら、ウイルスを完全に消す治療はありません。
しかし、
・ 角膜を保護する
・ 炎症を抑える
・ 再発しにくい環境を作る
ことで、症状はしっかりコントロールできます。
再発を防ぐためにできること
• 点眼を自己判断でやめない
• 目をこすらせない環境づくり
• 急な生活環境の変化をできるだけ避ける
• 体調の小さな変化(食欲・元気)を早めに相談する
猫の角膜分離症は、ヘルペスウイルスと上手につきあいながら管理していく病気です。
再発しても「悪化した」「重病になった」という意味ではなく、
猫ではよくある経過なので、安心して治療を続けましょう。
